肩書を持たない対人援助職がコーチングを学ぶべき3つの理由

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みなさんこんにちは、テラド(@terashin1226)です。

今回から「対人援助職のためのコーチング入門」として、シリーズで連載していこうと思います。

私は2018年の9月から「就労支援員」として定期的な面談をベースとしたお仕事をしています。

社会人6年目から福祉の世界に入ったのですが、何をどうやって勉強をすればいいのかわからない!と思いながら仕事をしてきました。

そんなキャリアの途中から福祉職に転職した「肩書を持たない対人援助職」の方にお勧めしたいのが「コーチング」です。

本記事では、コーチングとは何か、なぜ対人援助職がコーチングを学ぶべき3つの理由をご紹介します。

それでは、いってみます。

コーチングとは

コーチングを受ける人のことをクライアントと言います。

そして、コーチングとは、クライアントが持っているものを引き出して理想に近づける技術のことです。知識を教え込んで成長させるのではなく、質問を繰り返すことでクライアントの思考を整理し、行動を導き出し、目的を達成することを目指します。

私は今、就労支援の仕事をしていますが

1 どんな仕事をしたいかを整理する
2 目標とする仕事に就くための行動計画を立てる
3 行動に対するフィードバックと変化に対する承認

このような流れで就職へと導いていきます。

私が勤める「若者サポートステーション」という事業では、就職活動に関する知識を修得するためのプログラムも用意していますので、知識に不足がある場合はそちらの利用も勧めますが、ケース担当としては何かを教えるということはありません。

あくまでも、クライエントの持っている力を引き出すということに主題を置いて関わっています。

対人援助職がコーチングを学ぶべき理由

私が「コーチング」を学ぶべきだと思った理由を3つ挙げてみました。

福祉の資格取得には時間とお金がかかる

最初は少しネガティブな理由からです。

対人援助職には様々な職種や資格があります。代表的な資格には社会福祉士、精神保健福祉士、臨床心理士、看護師、介護福祉士などが挙げられます。

これらの資格取得には大学や専門学校に通う必要があるものもあり、高い費用が掛かってきます。また3年以上、5年以上など数年スパンでの実務経験が必要な資格もあり、取得までに非常に時間がかかります

福祉系の大学で学び、キャリアのはじめから資格を持っている人はよいのですが、私のようにキャリアの途中から福祉職に転職したものにとっては、この費用と時間の捻出は至難の業です。

福祉の仕事は低賃金な仕事も多く、また日本では「学びなおし」に対する援助も少ないのが現状です。

コーチングについては実践的な情報がネット上にあふれています。「ソーシャルワーク」を題した本は学術的で難易度が高く、少しとっつきにくいものが多い印象ですが、コーチングの本は、ある程度平易な内容が多く、とっかかりやすいです。値段も1500~2000円と安めの書籍が多いです。

汎用性が高い

一言に「対人援助職」といえ、職場によって対象となる相談者(クライアント)の抱える課題、それに対してどこまで支援するかも職場によって異なります。こういった性質から「体系化されたスキル」が確立されていないことが多く、属人的に仕事が行われています

現場が変わってしまえば、利用できないスキルもたくさんあると思います。

そういう環境に置かれる対人援助職にとって、コーチングは対人援助職そのものに使用することもできますし、部下の育成など自身の組織のために活用することもでき、非常に汎用性の高いスキルです。

すぐ実践でき、経験値が積みやすい

対人援助職は日々「人と話す」のが仕事です。

いつでもコーチングをやっておけばよいというわけではなく援助の中で必要とされるタイミングで「コーチング」を用いる必要があります。ただし、適切なタイミングで用いれば、対人援助においてコーチングは大きな効果を発揮してくれます。

次回以降の記事でお話ししようと思いますが、私自身は、はじめは「理論」に頼らずに、感覚的に支援をしていました。

自分自身ではそれは「ラッキーパンチ」だと思っていました。

ただ、とある方に言われて、成功した(クライエントのポテンシャルを大きく引き出した)ケースを振り返ってみると、コーチングの理論に沿った支援になっていたことが見えてきました。

さらに「対人援助職」はモノづくりなどとは違って、「人体実験」をするわけにはいきません。ある程度エビデンスのある理論にのっとりながら対応して失敗を防ぎ、それをブラッシュアップしていくのが良いと考えています。

まとめ

キャリアの途中から対人援助職になった方にとって、コーチングは福祉系国家資格を取るのに比べると費用と時間がかからず、かつ実践的な知識となります。ネット上の情報も豊富で、書籍も比較的安く、とっつきやすいものが多いです。

コーチングは、日々の相談業務以外にも、部下の育成にも転用ができる汎用性の高いスキルです。

さらに、日常的に「人と話す」ことを仕事としている対人援助職には経験を積める機会がたくさんあります

次回以降は、日本におけるコーチングの代表的な書籍を紹介しながら、コーチングの実践的な方法についてご紹介していきたいと思います。

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!

巻末にコーチングのイメージが湧くような参考サイトを付けてみましたので、こちらもぜひご覧ください。

参考サイト

「The Guide」の「こばかな」さんのnote。コーチングについて非常にわかりやすくまとまっています。

コーチングとは何か図説してみた|こばかな|note
こんにちは。THE GUILDのこばかなです。デザイナーとかをやっています。 最近コーチングを習得したのですが、とても面白いので布教もかねて説明してみたいと思います。 ※ コーチングにはさまざまな定義ややり方があります。この記事に関しては私個人の解釈であるという前提で読み進めてください。 コーチングって何?...

日本におけるコーチングの第一人者、鈴木義幸さんも執筆されている総合情報サイト

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