心理士さんに教えてもらった、自分を変える方法

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みなさんこんにちは、テラド(@terashin1226)です!

以前、「勇気のスキル」と題して、不安を小さくするためのスキルについて書きました。

誰でも習得可能!?「勇気のスキル」教えます!
勇気って特別な人だけが持つもの?実はみんなが習得できるものかもしれませんよ 。勇気を出して不安を克服することのできる方法をお伝えします!

「心のスキルシリーズ」として、今回は自分を変える方法についてお伝えします。

自分を変えたい!」そう思って行動を始める。

…でも、行動の成果がまったく感じられず早々に諦めてしまう

こんなことはありませんか。

僕は今、若者の就労支援をしていますが、若者たちの多くが、変われない日々を過ごしてきています。

若年期の支援を支える専門職として、重要な役割を占めているのが臨床心理士です。

臨床心理士は、心の問題に取り組む“心理専門職”の証となる資格。

なぜ若者が行動に踏み出せないのか、そのメカニズムを心理面から理解し、面談を通じて若者を行動へ導いていきます。

支援現場で心理士さんの面談に同行させてもらう中で、人が変われないメカニズムと、それを打破する方法を話されていて非常に参考になりました。

その方法論を僕なりの解釈を加え、日々の支援で実践しています。

そんな心理士さんに教えてもらった「自分を変える方法」、ご紹介します。

変われないのは「ホメオスタシス」のせい

ホメオスタシス」って聞いたことありますか?

Wikipediaで見てみると…

生物および鉱物において、その内部環境を一定の状態に保ちつづけようとする傾向のことである。

とあります。

環境が一定でないことは、我々生物にとって危険なことです。

汗をかいたり、震えたりして体温が一定に保たれるように、我々の心や脳も一定の状態を保とうとします

そんなホメオスタシスがあるので、実はあなたの意思が弱くて行動できないのではなく、人間は「行動できない」ように設計されているのです。

なので、変われなくても自分自身が悪いわけじゃないと思えばOK!ちょっと気が楽ですよね(笑)

「変わる」とは自身が新しい状態を、当たり前と感じるまで行動を続けること、と定義できます。

では、行動を続ける方法についてお話しします。

小さな一歩を感じるために

ステップ1 目標を立てる 悩むのではなく、情報を集めて迷う

行動する前に、目標を立てます。

この時に意識してほしいのは、悩むと、迷うは違うということです。

「悩む」は答えのない問いを考える続けることです。

一方、「迷う」は情報を集めた上で選択肢を作っておいて、どちらかがいいか選ぶこと、です。

人生には悩むことも必要です。

しかし、悩みを一旦保留して自分に集められるだけの情報を集め、「迷う」→「行動」をしないと前には進めません。

悩んでも現実は変わらず、時間は過ぎていってしまいます。

悩みながらも、具体的に選択肢を作って、行動することが必要です。

就職支援は「自分にあった仕事があるかわからない」という漠然とした問いから始まります。

その時は「職業適性検査」を受けてもらいます。職業的な技能を図るもので、職業毎の適正がある程度わかります。机上のテストなので、100%正しいとは限らないのですが、「悩む」から「迷う」へ変わります。

職業適正検査の結果に従って、次の具体的な行動(求人を探す、職場体験)へと導いていきます。

そうやって、判断材料となる情報を集めて、まずは目標を仮決めしてしまうことが重要です。

ステップ2 行動して現在地を確かめる

次に、目標に対する現在地を確かめます。

自分がどの位置かわからなければ、変化を計測することができないから、です。

支援の現場にいて感じるのは、この自分を知ることが難しく、相談に来られた段階でクリアできている人はほぼいません

「自分にはできない」「こんなことは自分のやることではない」と、想像だけで自分を分析しています。

これでは戻っているか、進んでいるかわからず、結局元の状態に戻ってしまいます。

「想像の自分」を通して見た自分は「虚像」でしかありません

虚像を追いかけていると、現実に直面しても「こんなの本当の自分じゃない」と現実を受け止められずに変われないという、負のスパイラルに陥ってしまいます。

行動する、そして他者からフィードバックをもらうこと、これがリアルな自分を把握する唯一の方法です。

「ほんとの自分はこんなはずじゃない」と想像の世界で生きるのではなく、カッコ悪くてもいいので、ありのままの自分を、経験の中から発見していきます。

就労支援では「職場体験」や「インターン」で、実際の希望職種の現場にいって体験をします。

会社からは丁寧なフィードバックをいただきます。経験から「次はもっとこうしたい」「〇〇ができなかった」「〇〇はできた」など、実際の自分に基づいて、次の行動がデザインできます。

このステップを踏まないと「あの業界は〇〇だからダメだ」「自分は〇〇なんてできない、やめておこう」と、行動しないための理由を見つけ出します

これを心理学的に「合理化」と呼んでいます。ホメオスタシスの作用の一つです。

行動するためには、「あれ、意外と人と話せたな」「創造的な仕事は無理だけど、単調な作業なら意外と集中してこなせたかも」という小さな手がかりから、「行動するための理由」を見つけ出していくことが重要です。

ステップ3 目標と距離をとる

やっと行動が開始できた、ここから注意が必要です。

目標に比べると自分の行動がとてもちっぽけなものに思えてしまい、「こんなことやっても仕方ない」とあきらめてしまうのです。

目標の自分と比べるのはまだ早いです。行動を開始したら、一旦、目標とは距離を置いてください

ここで、ステップ1が重要になってくるのですが、以前の自分に比べることを意識して、少しでも変わったら自分をほめちぎってください

先日引退した元メジャーリーガーのイチロー選手がこんなことを言っています。

確かな一歩の積み重ねでしか、遠くへはいけない

歴代シーズン最多安打記録となる262安打、10年連続200本安打ととんでもない記録を生み出してきたイチロー選手も、この小さな一歩の積み重ねを大事にしていたんですね。

ステップ4 周りにサポートしてもらう

行動を始められた、その時点で前の自分とは少し違う自分になっています。

ただ、その行動を続けていくことは非常に困難です。

そう、ホメオスタシスが働くからです。

自分一人の力でホメオスタシスに打ち勝つことはできません。周りのサポートを得るということが重要です。

行動できない人の多くは「行動は一人でやらないといけない」と思い込み、また成功した人に対し「一人で行動してる、すごい」って思っている傾向にあります。

前述したイチロー選手を考えてみましょう。

幼少期にはチチローこと、お父さんの手厚いサポートがあったことは有名なエピソードです。

アップル創業者のスティーブ・ジョブズには、スティーブ・ウォズニアックという天才エンジニアの相棒がいました。

偉人と言われる人には、そうせざるを得ない環境や、周りのサポートが必ずあります

すぐにできる方法としては

✔︎コーチングを受ける、スクールに通う
✔︎SNSでやることを宣言して強制力を働かせる
✔︎オンラインコミュニティに入る

などがあるでしょう。

とにかく、周りから協力を得ることを惜しまないでください。

ただし、あなたの小さな変化に共感し、励ましてくれる環境を選ぶようにしてください。

まとめ

自分を変えるには、ホメオスタシスという生命がもつ現状維持の力に打ち勝つ必要があります

そのためには

①漠然と悩むのではなく、迷う。(情報を集め、選択肢を作り、仮決めする)
②行動と他者のフィードバックにより現在地を確かめる
③目標とは距離を置いて、少し前の自分と比較する
④続けるために、周りのサポートを得る

と、段階的に進むことが重要です。

「やらない理由」はいくらでも見つかります。

行動した結果から、たくさんの手がかりを見つけて、行動する理由を作りましょう

小さいステップを着実に積み重ねることができれば、気づいた時には大きく景色が変わっているはずです。

この記事によって、みなさんの行動がちょっとでも変わることを応援しています!

それでは、最後までお読みいただきありがとうございました!


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